こういったお悩みを解決するための記事を用意しました。
僕自身は20年以上音楽の勉強をしてきましたが、皆さんが思っているほど作曲することは難しくありません。
料理と同じで、作ったことがないと難しそうですが、実際に作って材料や作り方を知ってしまうと大したことがないと思うと思います。
そもそも「作曲」とは?
作曲(さっきょく)は、曲および音楽作品を作ること。作曲をした人を作曲者、作曲を業とする人を作曲家と呼ぶ。
Wikipediaより引用
音楽行為の中で音楽の次第を考案する段階である。西洋音楽にあっては作曲とは具体的には楽譜を作成する作業である。(中略)DTM技術が発達した昨今では、作曲家が自らパソコンを操作し、専用の作曲ソフトを使用して曲を制作した後、デジタルデータ形式のまま納品することが多くなり、ポピュラー音楽では、楽譜を書かずに歴史に残る名曲を作る者が、東西問わず、数多く誕生している。
楽譜に音符を書いても、ギターを弾いて歌っても、パソコンのソフトを使って音を入力しても、全て作曲です。
一般的には「ボーカルがある、親しみやすい歌詞やメロディーの曲」を作ることが作曲だと思われているはずです。
下の動画は、勤務していた小学校で、6年生が歌えるようにと作った曲です。
また、作曲したBGMはこちらから聴くことができます。
作曲のコツ
まずは楽譜や音源などの形にする
よく「頭の中に曲のアイディアはあるけど、それを形にすることができない」という人がいますが、残念ながらアイディア自体には価値はありません。
それを楽器で演奏して音にしたり、楽譜や音源にすることで初めて価値を持ちます。
頭の中で考えているだけでは無くてきちんとアウトプットすることで自分の曲を客観的に眺めることができるので、とにかく頭から外に出すようにしましょう。
メモでも、簡単なサンプル音源でも構いません。まずは具体的な形にしましょう。
アウトプットした楽譜や音源を誰かと共有する
頭から外に出したら、それを聞いてもらったり演奏してもらったりして、感想を聞きましょう。
作曲した人は制作過程を知っているので思い入れがある状態ですが、単に聞く側・演奏する側は出来あがったそれしか分かりません。
これまで聴いた曲や演奏した曲と比べた相対評価をしてもらい、客観的な視点を作曲に取り入れましょう。
私も作った曲は完成する前の段階で誰かに聞かせることがあります。
曲によってはデータやリンクを送るとまずいことがあるので、私のデバイスで聞いてもらって感想を聞くことが多いです。
そして感想を聞く時は、だいたい「自分はあまり音楽の知識はないんだけど…」と言われてしまうので、だからこそ聞いているんだと伝えましょう。
音楽の知識があるとそういう見方が優位になってしまうので、純粋な感想を聞きたいと伝えます。そうすると多くの方は感想を言ってくれますが、なかなか本音を引き出すのには苦労します。
周りの意見を取り入れて作品をブラッシュアップする
いろいろな意見を聞かせてもらったら、それを作品にフィードバックさせましょう。
全ての意見を取り入れる必要はありませんが、聞いた人の直感的な感想はなかなか的を射ているものが多いです。
曲を作り切る
作曲が上達せずに困っている人の多くは、曲を作り始めたことは多いが、作り切ったことが少ないということがあります。
思いつきをまとめたりサンプルとしてプロジェクトを作ったりすることは多いと思いますが、完成系の音源はどのくらいあるでしょうか。
作り切るまでが作曲で、作り切るための体力のようなものもあると私は思っています。作り切る訓練をしないと徐々に弱ってしまうので、どんな些細な曲でも一旦「完成した」と思えるまでまとめましょう。
曲の消費期限は思ったより短いです。すぐに腐りますし、作る側が飽きてしまいます。なので極力短い期間で作り切ることをおすすめします。
とにかく数をこなす
曲をうまく作りきれない人は完璧主義というか、自分の理想的な曲を最初から作りたいと思っていることが多いです。
ですが最初の1曲から100%の曲を作ることは出来ませんし、超有名になるような曲を作ることも難しいです。
有名なアーティストの曲でもこんな曲が出ていたのか、と思う曲があるはずです。1曲だけで有名になるというのはかなりのレアケースです。
(2024.10月追記):ここ数年はTikTokで爆発的な人気を得て、1曲だけで有名になるアーティストも見られるようになりましたが、そういう人もその曲が初めての曲だということはないと思います。
何回もサイクルを回していって、100サイクル、200サイクルしたところで初めて自分の思うような曲がアウトプットされるはずです。
例えばこれは7年前、僕が大学2年生の時に作ったピアノの曲です。
当時は頭をひねって、何とか面白い曲を作ろうと思っていたはずなのですが、今聞くと稚拙で、音楽未満のものだと感じてしまいます。
成長すればするだけ、初期の曲は恥ずかしかったり面白くなかったりすると思いますが、それでも作り続けてきたからこう思えるんだと思います。
とにかくアウトプットして、誰かに聴いてもらって、意見を取り入れて、作り切るというサイクルを回し続けた結果ようやく成長できるので、少しずつ実践してみてください。
要素の自由度について考える
これは少し具体的な話です。
楽器を勉強し始めた人に多いのですが、コード進行や好きなフレーズを作ってから曲全体を作ろうとする人がいます。
ですが、「作曲すること」とは曲の要素を限定していくことになるので、裏を返せばどんどん自由度が下がっていってしまいます。
なので一番聴かせたい要素を最初に作りましょう。ちなみに僕は「コンセプト>歌詞・テキスト>メロディー>コード>アレンジ>ミックス>マスタリング」の順番で作ることが多いです。
もし「周りで意見をくれる人がいない」と言う方がいたら、僕が主催しているDMMオンラインサロン「作曲研究室」に参加してみてください。
7日間は無料で中を覗くこともできますし、学生は1,000円で参加することができます。
2024年10月追記:オンラインサロンは閉鎖しました。
「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。