コラム

クラシックをもっと楽しんでもらうために

僕は昔、ヤマハ音楽教室でピアノとエレクトーンを同時に習っていました。ピアノではクラシックを、エレクトーンではポップスを弾いていましたね。

具体的にどんな曲だったかは忘れましたが、ポップスの方が感覚的に楽しいと思えるので好きだったような気がします。

その後高校で弦楽合奏部に入り、大学では教育学部の音楽科に入り、どちらもクラシックを積極的に勉強する環境でしたが、ここ数年でようやくクラシックを楽しめるようになったような気がします。

そこで今回は、(始めてからの)音楽歴が20年超の僕が、どうしたらクラシックを楽しめるのかお話ししたいと思います。

よくクラシックと比べられるのはポップスです。とは言えロックがあったりジャズがあったり、ワールドミュージックというジャンルもあったりします。

そのどれもが、多くの人が楽しめるような音楽になっているので、ライブなりフェスなりではぶち上がって楽しむことができるわけですね。

先日も仙台でアラバキロックフェスがあったようで、ツイッターのタイムラインが「ライブ楽しかった写真」であふれかえっていました。うらやましい限りです。

ただ残念ながら、クラシックは同じような楽しみ方をするのは少し難しいです。

大半の演奏会では静かに聴いていないと周りから変なプレッシャーをかけられますし、そもそも暗いし、座り心地のいい椅子だし、室温もちょうどいいし。

ヘドバンなんてしたら場合によっては退場かもしれません。勇気のある人はやってみてください。

ですからクラシックは感覚的に楽しむというより「知っている楽しみ」を味わう音楽だと思ってもらえたらと思います。

分かりやすい例ならテレビで流れてきた時に、「あ、この曲知ってる!」みたいな感じです。例えばこの曲を聴いたら何かの番組が思い浮かぶ人がいるかもしれません。

こういう曲をあらかじめ最初から最後まで聴いて、演奏会で聴いた時に「この指揮者は早めのテンポがいいんだな」とか「ここは音量を小さくするのか〜」とか考えます。

クラシックって作曲家本人はすでに亡くなっているのが大半ですから、楽譜に書かれた音楽を再現する音楽なんです。

多くの団体や個人の演奏が入ったCDが販売されていますから、それを聴いたり、楽譜を読んで曲全体を知ったりして演奏会を楽しんでいるんです。

もちろん、知らなくても楽しめる曲もありますが、やっぱり何も知らない状態で後期ロマン派の交響曲とかを聴かされたらきついと思います。僕もきついです。

僕も何も知らない状態では楽しいとは思いませんし、クラシック音楽はダチョウ倶楽部のネタみたに分かっているから楽しめるのと近いと思います。

ですが最初からクラシックの曲を知っているということはありませんから、どこかで勉強する必要があります。

僕は「次の演奏会で〇〇をやるから練習しておいてね」みたいなパターンが多かったので、やむなく聴いていたというのがあるのですが、普通はあまりないパターンですよね。

友達から教えてもらった曲もいくつかあります。たまにお互いのオススメの曲を教えあって聴いて意見交換をするみたいな。

僕はあまりやらないんですが、CDのジャケットを見てとりあえず買うという人もいるみたいですね。

どうしてもクラシックは堅苦しいとか、難しいとか思われがちなんですが、身近にクラシックに関わっている人が多いとそんなこともないと思います。

数百年に渡って演奏されてきた芸術に触れてみるのも悪くないですよ。最後に、テレビで耳にするクラシックをいくつか揚げておきますね。

ラヴェル「ボレロ」

曲の一番最後がフィギュアスケートのCMとかで流れていたと思います。

ボレロ自体はとても有名ですが演奏する側はかなり大変です。特に小太鼓は全く同じことを15分叩かなくてはいけません。

ちなみに、この動画で指揮をしているゲルギエフは、指揮棒が超短いことで有名です。たまに映っていますがつまようじみたいな棒を振っていますね。

チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」

これはバラエティで使われていたような気がします。イントロの部分がめちゃくちゃ有名ですよね。

シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」

たぶん日清のカップヌードルのCMで使われていましたが、それ以外にも壮大な雰囲気を出すのに使われる曲です。

ちなみに僕も最初の1分半しか分からないんですが、そういえばシュトラウスは演奏したことがなかったですね。

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