コラム

キーボーディストと爪のお話

この記事を書く前にも爪を切っておりました、よしたく先生です。

どこかに書いたような気がするのですが、実は僕は4歳のときからヤマハ音楽教室でピアノとエレクトーンを習っていました。

レッスンではもちろんどのくらい曲を弾けるか確認されるのですが、同時に爪の長さも確認されていました。

指の腹側から指先を見て、爪が見えていたらアウトです。切るように言われました。

でも僕の爪はいわゆる女爪なんですよ。きちんと切っても後ろから見たらはみ出るんです。

はみ出ないように爪を切ろうものなら、接着部分の肉ごと切らないといけないので、このころ「理不尽」という感覚を持ち始めたような気がします。

さて、なぜ先生がそこまで爪チェックをしていたかというと「指を丸めて(立てて)演奏するのが好ましい」からです。今となってはその弾き方の方が繊細な音が出せるような気もしますが、当時は全く分かりませんでした。

それと、鍵盤に爪が当たってパカパカうるさいんですよね。僕の演奏動画を聴いてみると、爪が当たる音が入ってしまっているものもあるはずです。

結局爪の形はどうすることもできなかったので、今では指を真っ直ぐにして弾くようになりました。

ほら、ペタッとしてますよね。この指で弾いていると「ジャズとかやってるの?」って言われることがあるんですが、習ったこともなければ経験もほぼありません。

広く押さえる和音とかは押さえやすいんですけどね、繊細なタッチができなくなります。だからピアニストの音にはならないんですよね。

僕の演奏を録音したCDを聴かせると、子どもたちから「あ、これ弾いてるのよしたくでしょ」って言われるんですけど、何か独特な音になっているのかなぁと思っています。

まぁ、「おふくろの味」みたいに覚えていてもらえるんだったら、それはそれで嬉しいですけどね。

ちなみに、僕は爪が3ミリ以上になるとムズムズしてしまって他のことを考えられなくなります。

爪の間に物が挟まったり、汚れがあったりするともう何も集中できません。僕のことをいじめたい人はぜひ爪が長い時に砂遊びに誘ってください。

リクエストを募集します

「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。