リコーダーの低い音は鳴らすのがとてもむずかしいです。同じ指づかいでも、息の強さによって音の高さが変わってしまうからです。
先生がじゅ業中にお手本を見せる時も、高い音になってしまうんじゃないかって思ってきんちょうすることが多いです。先生でもむずかしいので、みなさんができなくても自信をなくす必要はありません。
今日は、先生とっておきのコツを3つ教えたいと思います。
1. しせいをよくする
もしかすると、リコーダーをふく時につくえにひじを乗せてふいていたり、いすにだらしなくすわっていませんか?
教科書にはリコーダーをふく時の正しいしせいの写真があると思いますから、そのしせいでふいてみましょう。
リコーダーの角度が変わって低い音が鳴ることはよくあります。試しにやってみて下さい。
2. 「あたたかい息」でリコーダーをあたためるつもりでふく(大事!)
みなさんは外が寒くて手がかじかんでいる時に、ハーハーって息をかけて手をあたためたことはありますか? その時は「あたたかい息」が出ています。
それと、ラーメンとかカレーとか熱いものを食べる時に、フーフーって息をかけて冷ましたことはありますか? その時は「つめたい息」が出ています。
なぜ同じ息なのに温度が変わるかというと、ハーハーだと口の中であたためられた空気が出るのに対して、フーフーだと口の外のつめたい空気もまきこむから、らしいです。
なので低い音を鳴らすためには「あたたかい息」でふいてみてください。
ちなみに「リコーダーは強くふくと高い音が、弱くふくと低い音が鳴る」とも言われるので、少し整理しておきたいと思います。
強くふく=「つめたい息」が出る →高い音がなる
弱くふく=「あたたかい息」が出る →低い音がなる
3. (※最終手だん) あくびをするような口でふく
もちろんあくびをする必要はありません、あくびをするような口でふいてみましょう。
あくびをするときは舌(した)が下がって口の中に空間ができます。このじょうたいで「トゥトゥトゥ」というタンギングはできないと思うので、「トトト」というタンギングでふいてみてください。
この3つのコツを使えば低い音もふけるようになるはずですが、それでも鳴らない場合はみなさんの学校の先生に見てもらってください。