これまでブログやYouTubeで絶対音感については話をしてきたと思うのですが、今回はあまり話してこなかった「共感覚」についての話をしたいと思います。
共感覚とは?
「色、香り、オーラなど、本来は別な感覚である2つ以上の情報がリンクしている状態」のことを共感覚というようです。ネットで少し調べてみると、文字に触り心地を感じる人もいるようです。
どうやら幼少の時は体験した感覚が共感覚の状態のようにリンクしているようなんですが、大人になるにつれてその結びつきが弱くなっていくようです。
確かに私の共感覚も、幼少期に使った教材やゲームで表されていたものが未だに結びついている状態です。
私の共感覚
文字→色
文字を見たときに、僕にはその文字にぼんやりと色がついているように見えます。
黒い文字より白い文字の方が色が見やすいです。
例えば「あ」は赤色、「7」は緑といった感じなんですが、ルールや関係性はなく、単に昔使っていた教材がそうなっていたから、というだけです。
簡単な文字の方が色は見やすいので、数字は色が見やすいです。時間にも色のイメージがくっつきました。
電話番号は超カラフルなので、例えば080か090かの違いは色で判断しています。そして一度覚えたら間違うことも(ほぼ)ありません。
あと、漢字などは小さい時から見ているわけではありませんが、細かく分解したときに見える形(「細」なら糸と田)それぞれに色がついています。
なので複雑な文字になると色が混ざって見えます。
漢字の間違いにはかなり敏感な方です。私の名前を吉田卓「也」と書かれることが多い(正しくは矢)のですが、色が違うのでなぜ間違うんだろうと小学生の時は本気で思っていました。
音→色
これは絶対音感があるからだと思いますが、音に関しても色のイメージがあります。これは特別に色調というらしいですね。
例えば「ファ」の音はオレンジなんですが、ヘ長調の音もだいたいオレンジ色っぽいです。和音になると大体根音の色味なんですが、ファラドならニンジンとブルーベリーとイチゴみたいな色に感じます。
自分が楽器を弾いたり、曲を作ったりするときにもかなり考えています。
昔バンドでキーボードを弾いていたんですが、何かの曲の練習でC7にオレンジが混じっているように感じました。
上に書いたように、ファの音がオレンジ色に感じるので、C7にはないファの音を鳴らしている人がいる、ということです。
演奏が止まってから全員の音を確認すると、C7sus4と勘違いして弾いている人がいました。C7sus4には、C7にはないファの音が含まれていますから、私の耳が正しかったというわけです。
もちろん色の話をしてもバンドメンバーはちんぷんかんぷんだと思うので、適当にごまかして練習に戻りました。
おすすめの文字と音
個人的には(当然そうなんですが)、「桜」とかは綺麗だと思います。
全体で見ればピンクっぽいんですが、木偏は緑、「ツ」は空色、そして「女」は明るいピンク色なので、全体で見たときと個別に見たときの色が微妙に異なります。
音についてはレとかDメジャーの曲ですね。こちらは黄色っぽい感じで、マリーゴールドのような明るさがあります(あいみょんの曲もDメジャーでしたね)。他のダイアトニックな音と合わせても、ミックスベジタブルみたいな色味で綺麗です。
まとめ
私に共感覚があるという話は、オカルトだと思われそうであまり話してこなかったのですが、興味がある人もいるみたいだったのでまとめてみました。
それと同時に、ファッション共感覚者に辟易したからあえてまとめたというのもあります。
「あ~自分は黄色だな~」とか言っていてもそれは単なる印象でしかなかったりして、こういう人は時間をあけて同じ質問をすると全く違う答えが出てきます。
共感覚はもっと強固に、それぞれの感覚が結びついている状態なので、もし私こそ偽物なのではないかと思ったら時間をあけて同じ質問をしてみてください。
追記
2024.10月追記:自分のページが検索で何番目に出るのかを確認してみたら、上の方に東大の色覚共感覚者募集のページを発見しました。
面白そうなので応募してみましたけど、何か研究とかに携われるのでしょうか。少しワクワクしています。
「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。