曲の話をすると、どうしても「この曲は○長調だから〜」という表現が出てきてしまうのですが、そもそもハ長調ってどんなものか分かりますか?
僕は昔「メロディーの最後がドで終わる明るい雰囲気の曲がハ長調だ」と教わりました。ドレミファソラシがハニホヘトイロに対応していて、明るい雰囲気なら長調なので、ハ長調ということですね。
ハ長調の曲の例
さて、実はハ長調の曲はかなり多く作られています。それは楽譜が読みやすい(#とか♭が少ない)上に、ピアノでも弾きやすいからです。
なのでピアノの練習曲として作られたり、曲集の一番初めの曲として作られたりしています。
クーラウ作曲「ソナチネ」
僕は中学生くらいの時に弾いていましたが「こんな長い曲は無理だ」とあきらめてしまいました。
クレメンティ作曲「ソナチネ」
こちらは別な作曲家のソナチネです。大学に入ってから弾いたのですが、やっぱり早い部分が弾けなくてあきらめました。
モーツァルト作曲「交響曲第41番」
弦楽器がとても綺麗に鳴る調なので、オーケストラの曲でもハ長調の曲は結構あります。
ラヴェル作曲「マ・メール・ロワ」より妖精の園
完璧に好みでしかないんですが、世界でもっとも綺麗だと僕が思っているハ長調の曲を挙げておきます。
ラヴェルらしくすぐに転調するのですが、始まりと終わりはハ長調です。これほどまでに美しい曲を僕は他に聴いたことがありません。
「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。