現代音楽の紹介はやってもやっても全く終わる気配がないくらい、ネタがあります。今回は手拍子だけの曲です。
今回は楽譜付きです。8分の12拍子のパターンが少しずつずれていきます。具体的には8回パターンを演奏すると上の楽譜が半拍後ろにずれます。
手拍子だけで演奏される曲っていうのはなかなか珍しいですよね。僕も授業でやれそうなタイミングを狙っています。
ちなみに、楽譜のPDFがあったのでリンクを貼っておきます。楽譜によると、リピートは12回するようですね。
これはスティーブ・ライヒという現代作曲家の曲で、彼はミニマル・ミュージックと呼ばれる音楽様式を確立させました。
ミニマル・ミュージックとは、最小限の音のパターンを延々繰り返す音楽です。ものすごく小さいモチーフを繰り返している、と考えてもいいかもしれません。
ミニマル・ミュージックの曲は比較的聴きやすいものが多いので、気軽に聴くのにピッタリです。いくつか例を挙げておきますね。
ライヒの「ピアノ・フェイズ」という曲です。2つのパートが少しずつずれていく曲なんですが、この動画ではそれを一人でやってしまっています。
テリー・ライリーの「in C」という曲です。ハ長調の小さなモチーフを繰り返すのですが、少しずつ違うパターンに移動していきます。楽譜はこちらから見ることができます。
ジブリでおなじみ、久石譲氏の「Links」という曲です。
実はミニマル・ミュージックを作曲していた、というのは知っていたのですが、パターンを繰り返しているというより、曲全体が進展している印象を受けますね。よりロマン派的な意味での音楽っぽいと思います。
最後に、僕が作曲した「pulse」という曲です。ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ♭、シ♭の7音で構成されるパターンが少しずつ切り替わっていきます。
本当はもっとずれたりパート数も多いんですが、動画を上げるにいたってここで断念してしまいました。近々挑戦します。
「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。