シンセ好きなら一度は目にしたことがあるであろう、かつての音楽シーンを席巻したMinimoog Model Dがまた再販されます。日本語の詳しい情報はICONさんの記事にまとまっているので合わせてご覧ください。
Minimoogについて
最初期のシンセサイザーはMoog IIIのような巨大なものしかなかったため、基本的には据え置きで使うことが多かったようですが、1970年に販売されたMinimoogは持ち運びやすいサイズになり、名だたるミュージシャンがこぞってこの楽器を曲に取り入れたようです。
簡単な歴史についての公式の動画も載せておきます。
私自身、実機のアナログシンセサイザーを初めて購入したのが令和になってからだったので、2016年に再販された時にも全くその情報を掴むことなく過ごしていました。
それが6年越しに再販、しかも若干のアップデートを伴っての再販となれば注目されないはずがありません。
今回のモデルの特徴
まず、見た目が明らかに変わっており、操作パネルは革のような独特な素材に、ウッドパネルの色はかなり暗めになりました。
まるで実家にあるような年季の入った机やタンスを思い起こさせますが、モーグのシンセサイザーでこれほど暗い色味の新商品はテルミン以外には無いのではと思います。
機能面では、これまで搭載されていたmidiの機能に加え、今回はモジュレーション用のLFOが搭載されたことも注目すべき点かもしれません。
簡単にいうとビブラートをかけられるような機能で、これによって作れる音色の幅がさらに広がりました。
今回のモデルは$5,000のようなので、日本円で購入しようとすると約70万円です。Moog oneの8音ポリモデルが$7,000らしいので、どうしてもこのハードを手に入れたい私のような人向けの商品なのかもしれません。
(追記12/15 日本の販売サイトでは891,000円で販売していました。流石に買えません…)
もし手軽にこの音を試したいのであれば、クローン機のBehringer Poly Dが10万円程度、モジュラータイプのModel Dはその半額で販売されていますし、Moog純正アプリに至っては2,400円でリリースされているので、そちらの方がいいかもしれません。
「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。