こんにちは、吉田(@yoshitaku_p)です。
さて、早速なんですが、これまで私が購入してきた機材の中で最も高いシンセサイザー”Moog One”を購入してしまいました。その額なんと¥1,167,500でした。
現行で販売されているシンセサイザーとしては最も高いので、実質シンセサイザーの頂点と言っても過言ではないと思います。ライブなどではあの小室哲哉さんなども使っているようですね。
何とかしないと元が取れないので、今後の楽曲制作でもかなり積極的に使っていくと思うのですが、そもそもなぜこんな高いシンセサイザーを導入したのかを(自分の中でも正当性を保つために)紹介したいと思います。
Moog Oneは「アナログシンセサイザー」
そもそもシンセサイザーには大きく2種類あり、バンドを始めるときに購入を勧められるのはデジタルシンセサイザーと呼ばれるものです。最近だとMODXとかJUNO-DSとかが販売されています。
デジタルシンセサイザーはピアノやヴァイオリンなど、生の楽器を録音しているので色々な音色で演奏できるのが強みです。仕組みとしては鍵盤を押すと録音された音を再生してくれるプレーヤーだと思ってもらえたらと思います。
一方アナログシンセサイザーは電気的に音を生み出す仕組みになっており、よく耳にするような楽器の音を演奏することはあまり得意ではありません。
ファミコンやゲームボーイのような音しか鳴らすことができず、同時に鳴らせる音の数も1~16音しかありません。ですがアナログシンセサイザーにはこういう弱点を上回るだけの魅力があります。
アナログシンセサイザーは音が豊か
少し話が逸れてしまうのですが、CDは44.1kHz/16bitのデジタル方式で録音されています。
細かい話は省きますが、音高については44.1/2=22.05kHzまで、音量については2^16=65536段階まで録音することができるということです。
人間が聞き取れる音は20kHzまでなので十分なように見えますが、この方式だと20kHzよりも高い音や細かな強弱の違いが録音できずに失われてしまいます。
一方レコードなどのアナログ方式では、段階的ではなく連続的に音を録音することができるので、デジタルで失われる音も記録することができます。
よくレコードの音は「温かい」と表現されますが、デジタルで失われている音も録音・再生できるからなのでは、と思います。
シンセサイザーも同じで、デジタルだと失われている音がアナログでは問題なく鳴らすことができます。ですので、他の生の楽器と同じような響きを作ることができます。
利便性には欠けるが…
それなら、なぜ全てのシンセサイザーがアナログシンセサイザーではないのかというと、高機能にすると重く、大きく、高くなってしまうからです。
利便性を取るならデジタルシンセサイザーの方が便利ですし、楽曲制作で用いられるソフトウェアシンセサイザーは単なるソフトなのでさらに便利です。ですが音はやっぱりデジタルの音です。
制作を進めるにあたって、楽器の音からインスピレーションを受けられるのはとても良いことだと思っています。Moog Oneもそのようなシンセサイザーだと思っています。
もし電子音楽やDTMでの曲の制作依頼をしたいという方がいましたら、今後は積極的にMoog Oneを使っていきたいと思っていますので、ぜひご連絡ください。