最近私のYouTube Musicが90年代とか2000年代の懐かしい曲をランダムで流してくれるようになったのですが、PUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」が流れてきた時にふと思いました。
「Aメロがサブドミナントで始まる曲っていいな」と。
これまでも何度かそう思ったことはあるんですが、流し聞きをしている中で思ったことだったのでいつも忘れてしまっていました。
今回は何とか覚えていることができたので、ネット上にそういう記事があるかを調べてみたんですが上の方には見当たりませんでした。
ですので、見つけ次第の随時更新になりますがまとめてみたいと思います。
Aメロがサブドミナント
Aメロはよくトニック始まりで作られることが多く、初心者向けのコード進行のページを見てもほぼ100%がトニックで始まっています。
工夫するとしても途中のコードを代理コードやセカンダリードミナントに置き換えているものが多く、サブドミナントで始まってる進行は見当たりません。
サブドミナント始まりのAメロは、トニック始まりのAメロのような明確に始まった感じが薄く、アウフタクト(小節線の前にメロディーがはみ出ているもの)のようにAメロが導かれる感じでもない、気づいたら始まっていたという感じが特徴です。
簡単なコードで実現できるのに少しトリッキーな響きがするので、自分でも作ってみたいと思うのですが、作るとなかなか難しいんですよね。
今回はIVまたはIIで始まり、イントロとAメロが異なる進行(コード進行がループしていない)の曲を挙げていこうと思います。
曲の例
渚にまつわるエトセトラ (II-III-II-III)
イントロでもEmというトリッキーなコードが出てきますが、間髪入れずにAメロ(0:16~)のサブドミナントに入ります。
あたかもその前からAメロが続いていたかのような、ぬるっとした、気だるい感じがあると思うのですが、どうでしょうか。
IIとIIIの繰り返しの進行も独特で、メロディーの音数が少なく、ペンタトニック的な動きだからできるのかもしれません。
イントロでこの曲のキーがAメジャーだと分かっていますが、Aメロだけを聞いたらレラティブキーであるF♯マイナーのIV-Vの動きのようにも聞こえます。どちらにせよ、サブドミナント始まりではあります。
さくらんぼ(IV-I-IV-I)
IV-Iの繰り返しでAメロが作られています。
コード進行はかなり簡単ですが、この曲のような魅力的なメロディーを乗せるのはかなり難しいです。
負けないで(IV-V-III-VI)
Aメロが4536の曲です。サビではよく使われる進行ですが、Aメロに使われることはほぼないと思います。
イントロの最後がV、そこからIVに繋がるので、より気の抜けた感じというか、次のセクションに移ったというのが薄く感じる気がします。
Choo Choo TRAIN (II-III-II-V-I)
この曲はちょっと諸説ある気がするのですが、サビ頭で始まってから少し空いて「まだ知らない」と歌い出す部分がAメロだと考えると、サブドミナントから始まっています。
おまけ(イントロからループしてサブドミナントに続く曲)
メジャーキーの曲
・ボクノート(II)
マイナーキーの曲
・オドループ(IV)
(発見し次第、随時更新します。発見情報もお待ちしています。)
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