子ども向けコラム

シャープ・ナチュラル・フラット(♯♮♭)はなぜこの形なの?

シャープ(♯)は半音高く、フラット(♭)は半音低く、元の高さにもどす記号がナチュラル(♮)ですが、全てアルファベットの”b”からできているみたいです。

ここからは、くわしく知りたい人向けです

昔の音楽は6つの音(ヘクサコルド)で作られており、基本的には次の3つのヘクサコルドが使われていました。

Vみたいな記号を書いたところが半音の関係になっているのですが、ファのヘクサコルドだけ半音の場所がずれています。このヘクサコルドをピアノで弾いてみても、気のぬけた少し変わったひびきに聞こえると思います。

ためしに4番目の音を半音下げてみると、他の2つのひびきと同じひびきになってまとまりがよく聞こえます。

半音下げたシ♭の音はやわらかい響きがするので丸いb(英語でシはb)とよばれるようになり、シ♮がかたいbとよばれるようになりました。それらを区別して楽譜に書くために記号を作りました。

そこからさらに変形されて今シャープ、ナチュラル、フラットの3つの記号ができたようです。

ちなみに、当時はかたいシとやわらかいシのための活字を用意せずに似ている形のHとBを使っていたらしく、そのため今のドイツ語ではシ♮の音をH(ハー)、シ♭のおとをB(ベー)とよびます。