タイトルに見慣れない言葉があるかもしれません。フランス語のようですが、僕は大学に行って初めて知った言葉です。
ソルフェージュとは?
元来はソルミゼーションを用いての音階や音程、メロディの学習を指す。18世紀にパリ音楽院をはじめ各地で声楽、楽典、聴音などの基礎訓練として導入された。現在では初見視唱(奏)なども含んだ、演奏にさいして要求される基礎教育そのものをソルフェージュとよぶ。
新編 音楽小辞典(音楽之友社)より
基本的な音楽力を向上させるトレーニングのようなものです。
もっと楽譜を早く読みたいと思っていたり、初見に強くなりたいという方にオススメの自己投資です。
ソルフェージュでやること
新曲視唱(奏)
僕がピアノを習っていたときには、初めて見るピアノ曲(8小節くらい)を20秒くらい見て演奏するという感じでした。
目を通す時間がほとんどないので、間違えそうな部分を予め確認しておきます。
例えばこの曲だったら、左手が8分音符で動き続けているのですが、強拍にあたる音が変わったり変わらなかったりしています。
特に3小節目の最初は急に音が飛ぶので要注意ですね。
基本的には簡単な曲が多いんですが、訓練ということでもっとエグい楽譜が出てくることもあります。
伴奏づけ
メロディーだけが書かれている楽譜をみて和音をつけます。何調なのかを判断して、メロディーラインの大事な音を見つけて、それに合った和音をつけていきます。
聴音
旋律聴音の場合は簡単なメロディーラインを、和声聴音の場合は簡単な和音進行を聞いて楽譜に書き取ります。
拍子や調性、小節数を教えてもらって、何度か繰り返し聞く中で書き取ったものを整えていきます。
楽典
楽譜の書き方や読み方に関わる、音楽用語や理論を勉強します。
ソルフェージュのメリット
読譜スピードが上がる
ソルフェージュをし続けることによって、楽譜を視覚的に把握することができるようになります。
パッと見でオクターブだと判断できれば、上下どちらかの音だけを読めばいいですからね。
いろいろな記号に惑わされなくなる、余裕ができる
臨時記号、転調、強弱記号、アーティキュレーション、反復記号、その他の楽語が急に出てくると焦ってしまうかもしれません。
音符を読む負担が減れば、単純に記号を見たり、先の音符を予見できますから、演奏する時に余裕ができます。
よしたくの場合
僕は昔ヤマハでピアノとエレクトーンを習っている時に勉強していました。ヤマハグレードといって、検定みたいなものがあったんですが、その試験内容がソルフェージュでした。
その後も、大学で指揮を勉強していた時に勉強し直しました。オーケストラの楽譜を読まないといけないのですが、それがかなり大変だったので猛特訓しました。
オススメ本の紹介
僕が大学生の時に受けていた授業で使ってた本です。課題集なので、かなりの量のメロディーが載っています。
ただ、一人でやっても合っているかどうか見てもらわないと上達はしませんから、もし購入されたら「〜〜番の課題をやっているけど見てほしい」とメッセージをください。
「こんな内容を扱ってほしい!」というリクエストがありましたら、こちらのフォームから入力していただけたら、ふとした時にまとめるかもしれません。